IT技術に疎い事務員は、都落ちで生きながらえるも、絶滅の時を待つのみ
現代の会社では、PCが必要不可欠で最も重要な道具です。PCをどう使えるかが仕事の効率に直結しているのです。そのPCに対して、無関心な事務員があまりに多くないでしょうか?
PCとインターネットは超すごい。使いこなせない事務員は死ぬかも。
PCはエクセルとメールをするためだけの機械ではありません。情報処理のほぼ全てができる、超すごい機械です。PCはマジで超すごい機械なんです。
インターネットも超すごいんです。SNSとヤフーとYoutubeが見られるだけのものではないんです。ほぼノーコスト・リアルタイムに大量の情報通信ができる、超すごいシステムなんです。
そんな、超すごい機械とインターネットをエクセルとメールをするだけにしか使えていない事務員は、完全に時代から取り残されます。いえ、取り残された上に、役立たずとして死ぬことになるかも。
安心してください、死なせません。いままではね。
でも世の中は、PCとインターネットを使いこなせない、時代遅れの事務員ばかりです。この人達をなんとか戦力にするために、PCとインターネットを「誰でも使える」ようにパッケージングして提供しつづけています。
「PCとインターネットを使った単純作業」となんとか言えるレベルまで落とし込んだのです。そう、単純作業です。
単純作業、ライン作業が効率的であることは、ヘンリー・フォードが100年前に実証した労働の原則です。そして、この原則は今もまだ有効です。おそらくこれから先もしばらく有効でしょう。
単純作業はロボットとAIが引き継ぎます。人間よりも高効率ですから。
なんども言います。PCとインターネットは超すごいんです。そんな超すごい物が、単純作業という分野の効率化ができないはずがありません。そう、単純作業を自動化してロボット処理し始めます。月給25万円の事務員(平均勤続年数5年)よりも、購入金額10万円(耐用年数5年)のほうが安くて早くてミスが少なく、文句も言わないし、スペースも取らないし、休みもなくていいんです。誰だって10万円のPCを買います。*1
そうやって、単純作業しかできない人間が担当すべき労働分野がなくなってきました。
今まではなんとか仕事をつくってきました。でももう無理でしょう。
これまでは、様々な分野で無駄とも思える作業を作り続けて、労働を確保してきました。無意識に無駄ばかり積み上げてきたんです。その結果、労働生産性が下がり、賃金も下がりました。企業と社会がもっと効率を求めれば、賃金を上げながら社会をもっと前進させることが出来たはずです。代償として、大量の失業者を路上に放り出したでしょうけど。
そして、もうその無駄を積み上げる余裕はなくなっています。人間は無駄とわかっている作業続ける根性はありませんし、社会には無駄を続ける余裕がありません。
AIが仕事を奪うなんて話は、社会人1年生でも聞いたことがあるはずです。そしてこれは事実です。これからAIとPCが仕事を奪います。容赦なく。
じゃぁどこなら仕事があるのか。生きていけるのか。
真面目な話、ITから遠く離れた村社会みたいな会社や分野じゃないでしょうか。
それでも、PCとインターネットは不可欠な道具ですし、IT技術は全世界をくまなく照らす太陽のような存在になるでしょう。そんな世界でも、人間はかんたんには変わりません。ITの恩恵を受けずとも成り立っている会社・社会は残っています。IT技術に疎い事務員は、IT技術の恩恵を受けずに成り立っている会社に住まうのが最も簡単な解決方法です。
でも、そのうち絶滅を余儀なくされるよ。
産業の第一線で戦っている会社には、ITに疎い事務員が生きていけるような部落が存在する余地はないでしょう。だから、IT技術に疎い事務員は都落ちです。落ち武者として、地方に根付くことになります。
そんな地方にもIT技術の威光は容赦なく押し寄せ、IT技術に疎い事務員の居場所を奪うでしょう。
そう、絶滅の時を待つのみということなんです。
頭ひとつ出ることができれば、生き残れます。
でも、周りの人よりも少しだけITに興味を持って、新しいことにチャレンジすることで、生き残る可能性は格段に上がります。1歩前にでたら100%生き残れるはずです。
簡単なマクロ・バッチが組める。新しい技術やサービスの情報を定期的に仕入れている。この程度でいいんです。独学で十分です。できるようになれば、会社は自動的にスキルが必要な作業を割り当てて来ます。そうしたら勝ちです。仕事として給与をもらいながら勉強して先に行けます。
出る杭をボコボコにする会社に先はないです。頭ひとつ出ることができれば、生き残れます。お互いに頑張りましょう。
*1:本当は、100万円のサーバーと数名のエンジニアというのが一個小隊で仕事を処理しているはずですが、わかりやすくPCで表現しました。